財布とフットワークが軽くなった高校教師 ままよ

私学高校で専任教諭から非常勤講師へ。Quality of Lifeで言えば、非常勤さいこう。教員の、特に私学所属の教員の働き方について考えるブログ。

専任教諭の採用の時期

バラバラで驚いた。

前の勤務校では、専任の募集は6月頃、常勤の募集は公立の採用試験が終わった秋以降だった。他校の状況を知らなかったけど、バラバラなのね!

 

 

2019年度の状況を残しておく。

私は関西圏での理科教員としての就職を希望している。

 

5月頭の段階で、専任2件、常勤5件の募集を確認。

常勤から専任への登用ありとなっているのが、そのうち3件程度。程度というのは、うち1件は説明会にて口頭でその旨を説明していたから。

 

 

最近は、いきなり専任採用が減ったみたい。

まずは常勤で様子を見てから採用という方式。わかるよ、わかる。変な人多いもん。面接くらいじゃわからないもん。

専任の仕事は多岐にわたるし、懇切丁寧に教える余裕が今の学校にはないから、専任で採用されるのは、頭がきれる人だけ。

一を聞いて十を知るような人で、仕事を大量に手早くさばける人で、気持ちが安定している人で、ハードワークに耐えられる人で・・・

という風に、採用の基準は高い。

飲み込みが遅かったり、仕事をさばききれなかったり、年度途中で病気休職したりしちゃう人を採用した場合、そのしわ寄せは自分たちに来るからね。

新人さんが優秀すぎたら先輩である自分の立場が悪くなるとか、30年ほど前はそういう理由で、普通の人を採用してたそうな。

でも今は、そういう小細工をする

 

とはいえ、今は教員の人気がないから、そんな人なかなか取れないのだ。

だから、そんなに出来の良くない私でも、採用してもらえる可能性はあるのだ。

 

採用してもらえたとしても、ハードワークに自分が耐えられるかどうか、全然自信はないのだけど・・・。

人生計画ー資金と仕事の計画ー

今後の人生計画

結婚予定はないから、一人で生きていけるだけの貯金をしたい。
毎週日曜日は休んで、趣味を楽しみたい。

 

資金計画

8年勤めて、今の貯金は全部合わせて1200万円。
65歳までに3000万貯めるのを目標をすると、あと35年で1800万円。
だから、1年間で60万円貯めたら完璧。

稼ぐべき年収と、就くべき職

1ヶ月あたりの必要経費は、一人暮らしなら20万円、実家暮らしなら15万円(家に入れるお金を含めて)。
1年間の必要経費は、一人暮らしなら240万円、実家暮らしなら180万円。
必要な手取りは、一人暮らしなら年間300万円、実家暮らしなら年間240万円。
てことは、必要な年収は一人暮らしなら年間400万円、実家暮らしなら年間300万円。
年間300万円なら、非常勤と塾のアルバイトを必死にすれば足りるかなぁ。400万円なら、最低でも常勤講師。

 

自分の希望

常勤は専任と同等に働くのに、給料が低い。だから、常勤はしたくない。
毎週日曜に休めるのなら専任でしっかり稼ぎたい。そうでないのなら、非常勤が良い。

  • プラン1

専任(年収750万、手取り550万)で死にものぐるいであと12年働いて、一人暮らしなら年間300万円貯金する。この時点で貯金は、今の貯金の1200万+3600万=4800万
あとは貯金を毎年50万円まで使って良いことにして、実家から通える範囲の学校の非常勤講師をして生活する。12コマ持っていたら年収190万。手取りは152万円。月16万円で生活。実家なら余裕だし、賃貸でも何とか!
それで、65歳のときに手元に3600万円くらい残っている計算。余裕!

  • プラン2

年収300万円になるように、非常勤とアルバイトをずっと頑張る。非常勤だけなら週19コマ。うーん、これは結構厳しい・・・。非常勤のコマ数は、思い通りにならないからね。


考えたところ、プラン1がいいや。この自由な生活は今年限り。でも、またゆったりできると考えたら、頑張れるかも。

 

今年の生活と目標

今年は月収14万円で、住民税やら社会保障やらで大きく引かれて、残るのが8万円。月に2.5万円は天引きで貯金。それからボーナスの30万円は今お世話になっている家へ。失業保険の40万円は貯金。
家賃がいらないから、月5.5万円で暮らすことができたら大丈夫。

5.5万円の内訳・・・1日1000円で3万円が飲食費、5000円は通信費、あとの2万円は交際費・美容費・被服費。
お昼ご飯400円とオヤツ100円と帰りに寄るカフェ250円で750円。
朝と夜は作ってもらっているから不要。

仕事も辞めて、結婚も辞めて、もう人生だめになっちゃったと思い詰めたけど、何とかなるもんだな・・・。
家族のサポートがあるからだけども。

これまで、「お金はあるが時間がない、ストレスはある」ということで、お金を湯水のように使っていた。今年は、この感覚をリセットしようと思う。これが目標。


ケチ心の芽生え

今年、友人の結婚式が3件、しかも1件は新幹線の必要な遠方で入っているのがいたい・・・。ご祝儀とヘアセットとクリーニングで4万円×3+新幹線3万円で15万円。
今まで気付いてなかったけれど、冠婚葬祭って、お金かかるんだなぁ・・・。

教職を目指していた大学時代の自分に手紙を送るなら

教職を目指していた大学時代の自分に手紙を送るなら

 

 

twitterで教職を目指す人のつぶやきを見て、胸が痛くなった。大学時代の自分へ手紙を書くなら、悲しいけど、こうだなぁ。

 

ーいい仕事だけど、プライベートないよ。本当にないよ。月にたった2回休みを取るのに、他の顧問や生徒や教頭先生に謝らないといけないし、その休みの日に遊んでいるところを見つかっちゃいけないよ。夏休みも、ないよ。お盆は合宿だよ!正月も3日からトレーニングだよ!

まだ間に合う!心身の健康を守るのだ!一時心が揺れていた、あのメーカーへの就職をめざして、路線変更だ!ー

 

教職を選んだときの気持ち

「素晴らしい仕事だと思うから」「やりがいがあると思うから」
「教育実習のとき生徒がすごくかわいかったから」
Twitterに挙がっていた、教職を目指す理由。私も同じように考えて、この仕事を選んだ。

「やりたいこと」以外の視点も必要だろうと、すでに社会人になっていた先輩に話を聞いて「仕事内容以外に福利厚生もきちんとチェックしておくべし」と教わったから、募集要項の福利厚生欄もチェックした。(保険、だいたいのお給料、勤務日)

先生ってちょっと大変とは聞くけれど、私なら大丈夫!と思っていた。健康だし根性あるし。

 

教職の現実ーうそっぱちだよ要項はー

そうして納得して教職を選んだのだけど、現実は全然違った。
精神的な病気休職の多さと、3,40代の中途退職者の多さよ。

当時、プリントアウトして手元においていた募集要項を見つけた。
嘘八百で、驚いている。

 

①「勤務日は月~金と土曜半日」

うそこけ~~~!どこがじゃ~~~~!
「勤務日は盆と正月以外毎日です」だろが~~~!
「日曜は、他の顧問と生徒の許可をとることができたらお休みあげます」だろが~~~!
「あ、でも、公式戦の日曜日は絶対勤務で~す!7:30集合で、日が暮れたら解散です。お駄賃3000円あげちゃいます!」だろうが~~~!
「遠いからって、高速道路に乗ったって、高速料金は出さないよ!駐車料金も出さないよ!大荷物でも、3時間かかる場所でも、電車じゃなければ交通費は自腹だよ!」だろうが~~~!

 

②「勤務時間:平日8:00~17:00 土曜日8:00~13:00」

うそこけ~~~!どこの誰が土曜日13:00に退勤してるっていうんじゃ~~~!仕事しないと評判の彼だけじゃないか~~~!
普通に仕事していたら、普通の神経していたら、とてもじゃないけど帰れない。
全体会議が16:30から始まる。
労働問題改善のための会議が18:30から始まる。
よくもこんな嘘の時間を書けたものだな・・・と呆れちゃう。

 

③残業代は・・・明記なし

日曜日以外は、なーーーし!これも募集要項に明記しておけ~~~!

 

よくもこんなにシャアシャアと嘘ばっかり書いたものだ。
募集要項に載っていたものの中で本当なのは、校長名・所在地・担当科目くらいだなと思った。

「こんなしっかりした要項にウソ書いてあるはずないし、大丈夫でしょ!」と思って、教員になったけど、嘘だとわかっていたら、選んだだろうか・・・。

 

休みの少なさ(月2回)、労働時間の長さ(月300時間は越える。残業は120時間)、寝不足と部活での日焼けで肌がボロボロになること、生徒や保護者からのクレーム…あたりがしんどかった。

死にたいと思いながら寝て、朝目が覚めて絶望して、昼間は忙しくて元気で、夜にはまだ死にたいと思っている・・・という感じだった。
他の仕事をしたことがないから比較ができないけれど、もし自分の親戚が教員を目指していると言っていたら、止めちゃう。

 

まとめー大学時代の自分に忠告するならばー

教員は素晴らしい仕事だと思ったのと、募集要項に載っていた福利厚生と勤務時間にも納得したのでこの仕事を選んだけれど、現実は全然違った。
長時間労働で、精神状態も健康状態もときどき変になるくらい、大変だった。仕事の中身はとても気に入っているけれど、それでもキツい。いい仕事だし生徒と触れ合うのはとても楽しいけど。

募集要項に書いてあることは、校長名と所在地以外、ほとんどうそだと思って臨むべし。

 

すでに教員である自分へ

心身の健康に危機を感じたら、周りにどんなに迷惑をかけようが、気にせず辞めること。

でも、せっかく選んだこの道。なんとかこの道で、いい仕事をして社会に貢献できるようにがんばっていこう。

 

勤務先に私学を選ぶメリットとデメリット

 

私学で勤務するメリット

転勤がないこと

メリットは何といっても、転勤がないこと。転勤がないことで、3点嬉しいことがある。

思わぬ引越しがないため、人生のプランを立てやすい

まずは、引っ越ししなくて済むということ。車を買ったり、家を買ったりというような計画をたてやすい。公立でも転居がなくて済むようにという配慮はしてもらえると聞いたけれど、家を買った後に学校が変わった場合、通勤時間が長くなってしまう可能性がある。通勤時間って30分違うだけで、1日1時間のロスなので、それは割と痛い。

生徒のレベル

次に、教える生徒のレベルがずっと変わらないということ。違う学校に行くと、生徒の学力レベルが変わるので、教材を1から作り直さなくてはいけなくなる。同じ私学に勤め続けた場合、そういうことがないので、とても楽。

勝手知ったるところで過ごす楽さ、役に立てている実感

最後に、長く勤めると、何でも勝手知ったる状態になる。「○○の申請書ってどこだったか」とか「○○の手続きはどうするか」とか、はたまた「○○先生の趣味は何か」とか「息抜きにちょうど良い空き教室はどこか」とか、何でも知っている状態になる。
何かがわからなくて困っている生徒や、困っている他の先生の力になるころができるようになるということ。新しい学校では、何も知らない状態に逆戻りしちゃうからね・・・。
あとは、卒業生が会いに来てくれるのが、結構嬉しい。

給与の水準が公立よりも高い

それから、お給料の水準が高い。30歳で700万もらっていたから、大企業と比べても良い方だと思う。

私学で勤務するデメリット

休みの少なさ、激務

デメリットは、土曜に授業がある学校が多いこと、人の流れがないから仕事の偏りなどがひどくなる一方であるということ、それから、実績を求められるために激務になりがちだということ。非常勤講師や常勤講師の割合が高くて、学校を運営するにあたっての専任一人あたりの負担が大きくなりだちだということ。

小さなお子さんのいるお母さんには、仕事を割り振りにくい雰囲気。また、年輩の先生にも仕事を割り振りにくい。そうやって割り振れなかった分は男性か独身女性にまわされて、3,40代専任の男性と独身女性が2年間で9名辞めた。専任全員で70名と少しなので、2年間で1割が抜けたということ。

 

教育業界の危うさ

公立は賃金が安く、私立は激務。
教育業界、大丈夫か!?と思う。やりがいはあるけれど、やりがい搾取だと思うことも多いし、心身の健康を保つのが大変。

 

はたらきやすい私学の見分け方

はたらきやすい私学の見分け方

 

専任の先生に余裕があるかどうか


非常勤講師と専任教諭がペアを組んで同じコースの生徒を受け持つことが多いので、専任の先生と色々と相談することがある。
そのときに、専任の先生が必要最低限のことしか伝えてこないのか、それとも雑談をする余裕があるのか、そこを見ること。
当然、自分と組んでいる先生だけでなく、他の教科の先生の様子もよく観察しておくこと。
前任校では余裕がなく、必要最低限の伝達のみですまそうとする専任教諭が多かったが、今の学校はとてものんびりと雑談を楽しんで帰って行かれる。こんなにも違うのだなと驚いている。

 

サポート系の職種の人数

前任校では、学校のシステム管理を請け負うスタッフが1名だけだったが、今回の学校ではフルタイムの3名にパートタイマー1名。
また、今回の学校では管理職の人数が多い。校長、副校長、高校教頭、中学教頭、教員の潤滑油的な職2名。
前任校では、校長、教頭のみ。あとは最前線で指導をする担任、副担任。サポート体制なんてないから、困ったことがあったとき、相談する窓口がなかった。(各種手続き、パソコン操作など)
図書館の職員の人数も、今の学校はフルタイムが4名だけど、前任校では2名のパートタイマーのみ。図書委員の指導も、図書館の職員さんがしてくださっている様子。
教員の雑用を引き受ける職種の人数が、たいへん充実していて、それが専任の先生のあの余裕につながっているのではないかと思っている。

 

定年退職以外での退職者の人数


ここは要チェック。できれば数年分。ここだけで、色々とわかる。
ぜひ、古株の先生と仲良くなって、ここを聞くべし。
ここの数は全然違う。

 

遠方から通っている先生の割合

遠方から通えるということは、常識的な時間に業務が終了しているということ。ここも、前任校と今の学校では全然違った。前任校では、ほとんど近くに引っ越していた。

 

部活動に制限があるかどうか


前任校は、日曜・祝日の部活動に制限がかかっていなかったため、何ヶ月も休みのない人がたくさんいた。
休養が取れないのって、着実に心を蝕んでいく。

 

「研修日」が半日か全日か。

私学は土曜日も授業がある場合が多い。だから、週休1日になってしまう。
休みを増やすために、平日に「研修日」なるものを設定している学校が多い。この曜日は、人によってバラバラになっていて、順番に休めるというわけです。
この研修日が半日の学校もある。だから週休1.5日というわけだけれど、0.5日休みというのがうまく休めないことが多い。
午前中勤務で午後休みの場合、午前中に担任しているクラスの生徒が無断欠席していたりすると、連絡がつくまで帰りづらい。
午前中休みで午後が出勤の場合、遅刻してはいけないので、用事は入れにくい。
研修日は全日が良い!絶対に!

非常勤講師と私学共済

私学共済の加入条件

私学共済:医療保険共済年金に加入させてくれる制度。
専任や常勤講師なら必ず加入できる。
非常勤講師だと、コマ数による。
今回は、非常勤と私学共済についてまとめる。

非常勤講師の加入条件

私学共済に加入させてもらえるコマ数は学校によって違うけれど、緩いところだと10コマ、厳しいところだと14コマ以上。私学共済のページを見ると「非常勤講師の先生は週に20時間以上を目安として・・・」と書いてあるけれど、授業準備や空きコマでの待機している時間なども考慮して、だいたい10~12コマで加入させてくれるようです。

 

非常勤講師で就職するときに気をつけておくべし

私は私学共済に入っておきたかったので、面接のときにその旨を伝えておきました。私学の採用って、中小企業だけにシステム化されておらず、「待っていたら係りの人が希望を聞いてくれるはず」なんて思っちゃいけないのです。
毎年数人だけの採用だから、採用する側も「共済に入りたいかどうかの意思確認をどの役職の人がするか」なんて決めていない。
というか、「来年、授業に穴をあけずに済むように採用しなくっちゃ」ということで頭がいっぱいで、「この新しい人の医療保険と年金保険はどうしてあげるのが良いの?」なんて考える余裕はない。
その学校での共済加入の下限のコマ数以上を受け持つことになれば、私学共済への加入は強制です。入りたくなくても入らないといけません。
ここはあとから融通の利く部分ではないので、自分からしっかりと確認しておくべし!

 

私学共済に加入できた方が良いの?


家族の扶養に入らないのなら、私学共済に加入できた方が良い!
なぜなら、健康保険の掛け金が国民健康保険より安くなる場合が多いし、年金も手厚いから。
医療保険国民健康保険に加入し、年金は国民年金保険をきちんと払うこと。ただし、この場合もらえる年金は国民年金(基礎年金)のみ。
私学共済に加入した場合、年金の2階部分と呼ばれる厚生年金ももらえる。掛け金を自分でも支払う必要があるが、学校も同じだけ払ってくれるので、国民年金よりも断然手厚い。

 

非常勤ではたらいて私学共済に入るなら・・・

掛け持ちよりも、一つの学校でたくさんコマを持たせてもらった方がよい。各校で働いた分を合わせて何コマ以上で加入できる、というわけではなく、「うちの学校で○コマ以上はたらくなら加入させてあげる」という基準であるため。
掛け持ちをするにしても、半々で勤務するより、1つの学校で10~12コマ程度確保して私学共済に加入させてもらって、空いた日に掛け持ち校を入れるのが良い。

以上、私が勉強したこと。

非常勤講師の給料ー食べていける?コマ数・給与の決まり方ー

非常勤講師の給料について、まとめてみる。

 

 

非常勤講師で食べていけるか

結論から言うと、住む家があれば、無理ではない。
運と交渉によるけれど、無駄なくたくさん授業を入れてもらえたら、手取り20万くらいになるから。
でも、持ちコマが少なければ、当然給料は減る。後で書くが、持ちコマ数は自分の都合だけで決まるわけではない。
だから、賃貸マンションに住む前提で非常勤をしてはいけない。
勤務先を考えるときに、実家等から通える範囲内でないと、毎月赤字と言うことになりかねないから。
常勤か専任なら、マンションを借りても何とかやっていけるけれど。(常勤だと、年齢を考慮する学校もあれば、年齢に関わらず同じ場合もある。だいたい月収30万円くらい。)

 

給与の中身


私学の場合は、週1コマで13000くらいが相場。週に10コマ持っていたら、月に13万円程度もらえるということ。
1コマは45~55分。
待遇の良いところだと、ボーナスが出たりする。と言っても、1年で1~2ヶ月分くらい。
補習などを引き受けたら、余分にきちんと払ってくれるところが多い。ただし、試験の採点などは余分に賃金が出ないのが多い。
今いる学校では、夏休みなどの長期休みのときにも支給されるのがありがたい。わが地元の公立だと、約3000円×実際に授業をした回数という計算の仕方なので、長期休み中はお給料なしだから。

 

持てるコマ数の限界


専任(正社員)の教諭で、だいたい15~17コマくらい持つ。
専任は他にも仕事がたくさんあるので、それくらいが限界。
でも、非常勤は授業だけなので、20コマくらいは普通に持てる。
初任で20コマは準備大変だと思うけど、慣れちゃえば、そんなに準備時間必要なくこなすことができるようになるからね。

 

コマ数はどうやって決まるか


勤務先との交渉による。パターンとしては以下。

①募集の段階で「週○コマ程度」と明記されている場合

②募集の段階ではコマ数が決まっておらず、採用されてからも「来年度から勤務」ということだけが決まっていてコマ数は直前の3月くらいに決まる場合

③勤務していた学校で、次年度も更新になる場合

コマ数が決まるのは、ぎりぎり。
3月に次年度の入学者数が決定して、それからクラス数が決まり、必要なコマ数も決まるからです。だから、3月に最終決定。
①のようにだいたいのコマ数を約束の上内定をもらっていても、コマ数が変わる可能性があるのがこわいところ。

非常勤の給料は、コマ数にほぼ完全に比例するので、1年間の給料が決まるのが、3月ということ。
だいたいの私学で、専任・常勤教師の持ちきれないコマの分を非常勤でまかなっている。だから、クラス数によって非常勤の持ちコマ数があおりを受ける。

だって、専任・常勤の給料は決まっている。それなら、できるだけたくさん専任・常勤に授業を持たせて、非常勤のコマ数を減らした方が、学校の支出は減るからね。

 

長くなったので、以下の内容については別記事にします。
☆コマ数を交渉するときに気をつけておきたいこと:私学共済

☆学校の掛け持ち、塾との掛け持ちについて