財布とフットワークが軽くなった高校教師 ままよ

私学高校で専任教諭から非常勤講師へ。Quality of Lifeで言えば、非常勤さいこう。教員の、特に私学所属の教員の働き方について考えるブログ。

非常勤講師の給料ー食べていける?コマ数・給与の決まり方ー

非常勤講師の給料について、まとめてみる。

 

 

非常勤講師で食べていけるか

結論から言うと、住む家があれば、無理ではない。
運と交渉によるけれど、無駄なくたくさん授業を入れてもらえたら、手取り20万くらいになるから。
でも、持ちコマが少なければ、当然給料は減る。後で書くが、持ちコマ数は自分の都合だけで決まるわけではない。
だから、賃貸マンションに住む前提で非常勤をしてはいけない。
勤務先を考えるときに、実家等から通える範囲内でないと、毎月赤字と言うことになりかねないから。
常勤か専任なら、マンションを借りても何とかやっていけるけれど。(常勤だと、年齢を考慮する学校もあれば、年齢に関わらず同じ場合もある。だいたい月収30万円くらい。)

 

給与の中身


私学の場合は、週1コマで13000くらいが相場。週に10コマ持っていたら、月に13万円程度もらえるということ。
1コマは45~55分。
待遇の良いところだと、ボーナスが出たりする。と言っても、1年で1~2ヶ月分くらい。
補習などを引き受けたら、余分にきちんと払ってくれるところが多い。ただし、試験の採点などは余分に賃金が出ないのが多い。
今いる学校では、夏休みなどの長期休みのときにも支給されるのがありがたい。わが地元の公立だと、約3000円×実際に授業をした回数という計算の仕方なので、長期休み中はお給料なしだから。

 

持てるコマ数の限界


専任(正社員)の教諭で、だいたい15~17コマくらい持つ。
専任は他にも仕事がたくさんあるので、それくらいが限界。
でも、非常勤は授業だけなので、20コマくらいは普通に持てる。
初任で20コマは準備大変だと思うけど、慣れちゃえば、そんなに準備時間必要なくこなすことができるようになるからね。

 

コマ数はどうやって決まるか


勤務先との交渉による。パターンとしては以下。

①募集の段階で「週○コマ程度」と明記されている場合

②募集の段階ではコマ数が決まっておらず、採用されてからも「来年度から勤務」ということだけが決まっていてコマ数は直前の3月くらいに決まる場合

③勤務していた学校で、次年度も更新になる場合

コマ数が決まるのは、ぎりぎり。
3月に次年度の入学者数が決定して、それからクラス数が決まり、必要なコマ数も決まるからです。だから、3月に最終決定。
①のようにだいたいのコマ数を約束の上内定をもらっていても、コマ数が変わる可能性があるのがこわいところ。

非常勤の給料は、コマ数にほぼ完全に比例するので、1年間の給料が決まるのが、3月ということ。
だいたいの私学で、専任・常勤教師の持ちきれないコマの分を非常勤でまかなっている。だから、クラス数によって非常勤の持ちコマ数があおりを受ける。

だって、専任・常勤の給料は決まっている。それなら、できるだけたくさん専任・常勤に授業を持たせて、非常勤のコマ数を減らした方が、学校の支出は減るからね。

 

長くなったので、以下の内容については別記事にします。
☆コマ数を交渉するときに気をつけておきたいこと:私学共済

☆学校の掛け持ち、塾との掛け持ちについて